肝硬変・母の闘病記録

肝硬変末期の記録です。

8月14日 昏睡

午後から病院へ。

 

父が先に病室に来ていた。

やっぱり意志の疎通は出来てないらしい。

 

ひょっとして、今日は話せるようになっているかも、と期待したけど、

そんな展開にはならなかった。

 

 

昨日より昏睡が深くなっている気がする。

眼を開けない。

このままどんどん衰弱していくのかな。

痛みはなさそうにみえる。

苦しんだりしてたらつらいけど、

今のところは落ち着いてみえる。

 

意識がある時は、だるくてつらい、と言っていた。

今は感じてるのかな・・・。

 

感じてないといいけど。

 

 

 

父が帰った後、二人になった時、

初めて言葉にした。

 

「生んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう」

 

頭をなでながら。

 

話が出来る時になんではっきり伝えなかったんだろう。

それこそ、死を意識しそうで言えなかった。

でも・・

感謝の言葉なんだから、早く伝えればよかった。

 

もちろん、母の日なんかにはありがとうって言ってたけど。

ちょっと違うよね。

 

母はいつも何かと「ありがとう」って言ってくれてた。

 

実家から帰る時、病院から帰る時、何か差し入れした時。

 

 

 

これから病室では必ず言おうと思う。

感謝の気持ち。

残された少ない時間で。